さて、ここで皆様の疑問や様々な解釈がでてくる最後のシーン
(あらすじ説明はカットします)
なぜクリスティーヌはファントムでなくラウルを選んだ?
答えはシンプルにクリスティーヌファントムを愛していなかったからです
以前、なぜクリスティーヌはファントムにキスしたか?という解説をしました
⇒キスの解説クリック
キスしているし、ファントムに恋心があったのではないか?と勘違いしがちですよね。
キスの理由は恋人としての愛情でなく、人間愛としての感情でキスしたのです。
元々原作の小説では、幼いことからクリスティーヌはラウルに恋をしていました。しかし、階級の違いから実らない恋であることに悩む。(どちらかというとロミオとジュリエット的なモチーフが強いです。)
現代よりの映画・ミュージカルでは、ラウルの存在感が薄く、クリスティーヌとファントムの美女と野獣的な要素が強く描かれています。
クリスティーヌはエリック(ファントム)にも、ラウルにも両方に感情を抱いていたかもしれません。ただ、映画のラストシーンでは、恋愛として愛情を強く感じていたのは、ラウルの方であり、ファントムへの感情は人間愛と憎しみが入り混じった心境であったと思います。ファントムの才能への尊敬は大きかったと思います。
以上、ラストシーンの解説でした。
『オペラ座の怪人』(The Phantom of the Opera)ミュージカル
by Andrew Lloyd Webber アンドルー・ロイド・ウェバー